Excelには、乱数(ランダムな数値データ)を作成してくれる関数も用意されている。今回は、これらの関数の使い方を紹介していこう。通常のExcel作業において「乱数」が必要になる場面は多くないが、状況によっては作業効率を大幅に改善してくれるケースもある。実験用(学習用)にダミーのデータ表を作成する場合などに活用できるだろう。
乱数を生成する関数の使い道
Excelの使い方を学習する際に「何らかのデータ表」が必要になるケースもある。たとえば、XLOOKUPやVLOOKUPの使い方を学習するには、データの取得元となる表(名簿や商品リストなど)を用意しておく必要がある。
手元に適当なデータ表があれば、それを使って関数などの使い方を学習できるが、そうでない場合は「ダミーのデータ表」を作成する作業から始めなければならない。これは意外と面倒な作業になるはずだ。
このような場合に活用できるのが、今回の連載で紹介するRAND、RANDBETWEEN、RANDARRAYといった関数だ。これらの関数を使うと「ダミーのデータ表」を短時間で作成できるようになる。
新しく覚えたExcel関数や機能の動作を確認してみたいが、「適当なデータ表が手元になく、データ表の作成から始めなければならない・・・」といった場合に活用できるテクニックとして覚えておくと重宝するだろう。