AIブームを支えてきたトークンの価格が急落しているという。背景には、企業がフロンティアモデルからオープンウェイトモデルへ利用を振り分けていることがある。
AIバブルの新たな転換点となるか
Silicon DataのSteve Hou氏は、これをクラウドとトークンの消費量を最大限にする「cloud maxing」「token maxing」の終わりと表現する。
Silicon Dataが算出する取引量加重「LLM Token Expenditure Index」は、5月下旬のピークである100万トークンあたり2.07ドルから54%下落し、1ドルを割り込んだ。企業が実際に支払うトークン価格を追跡するRampの「AI Token Price Tracker」でも、2月下旬の1.22ドルのピークから48%低下した0.64ドルを推移している。
また、OpenAIとAnthropicが値下げに動き、新世代ほど高性能で低価格になっていることもあるという。AIモデルの仲介プラットフォームのOpenRouter 共同創業者兼COOであるChris Clark氏によれば、エージェントの長い対話では入力の多くがキャッシュされ、キャッシュ分は大幅に安いことも価格を押し下げているという。
注目点は使用量と支出の乖離だ。トークン使用量は急増を続けているが、Ramp エコノミストのAra Kharazian氏によると、企業のトークン支出は2カ月連続で横ばいだという。使用量が増えても支出が増えない状況は初めてとのことだ。
トークン支出はAIモデル開発企業の収益に直結するため、頭打ちとなればAnthropicなどのIPOやAI関連相場への影響も避けられないという。Axiosが10月22日付で報じた。