コーポレートコネクションズ共同創業者兼グローバルプレジデント・ロバート・ジェルヴェが語る「世界中のリーダーをつなぐコミュニティの意義」

「経営者は孤独だ」─。そんな言葉をよく耳にします。これは日本のみならず、世界中に共通する経営者の悩みとも言えるでしょう。まして、昨今の世界情勢は分断・分裂の様相で、デジタル化の進展もあって、人と人がリアルな接点で胸襟を開いて語り合うことも難しい時代になりつつあります。

 世界中のリーダーが国境を越えて〝信頼〟を築き、自社の経営課題を共有しながら新たなビジネスや社会的価値を創出するグローバルコミュニティ。これが2017年から私がグローバルプレジデントを務める「コーポレートコネクションズ」です。

 世界33カ国で展開しており、多様な企業経営者やビジネスリーダーが集まります。そこで生まれるのは、単なる人脈ではありません。互いの経験や知見を持ち寄り、新たな事業機会や成長のきっかけを生み出す関係性なのです。興味深いのは、誰もが企業経営者でありながらも、1個人としてお互いの悩みを相談しつつ、自らも誰かの悩みの解決に知恵を絞る点です。

 コーポレートコネクションズは05年に設立され、年商5億円以上の会社の経営者やビジネスリーダーを中心としたエグゼクティブコミュニティです。他の経営者コミュニティと大きく異なるのは、ビジネス上の利益や人脈づくりだけを目的としたつながりではないということです。

 経営者同士が信頼関係を築き、新たなビジネスや共創につなげると共に、1人の人間として、より良い人生を送れるよう支え合うことを重視しています。我々のような規模感で、このような趣旨のコミュニティを展開している例はありません。

 年商100億円の企業の経営者が年商5億円の企業の経営者に人材育成の面でアドバイスをする。そういったケースは容易に想像できるかもしれませんが、コーポレートコネクションズでは、年商5億円の企業の経営者が年商100億円の企業の経営者にプライベートな悩みにアドバイスをすることもあります。

 私自身、20代に自分で事業を立ち上げたことがあります。当初は誰の助けも借りずに、何とか自分の力だけで成功したいと考えていました。しかし、人生はそんなに甘くはありません。事業を進める最中、1人では乗り越えられない壁に直面しました。そんなときに周囲の人の力を借りて物事が進んだのです。信頼こそが人やビジネスを成長させる原動力だと感じました。

 社員でもない、家族や飲み友達でもない。そんな同じ立ち位置にある人々と心を打ち明ける場を提供することが我々の醍醐味です。既に日本でも250人ほどの経営者を中心としたビジネスリーダーに、メンバーに加わっていただいています。成功者ほど悩みは多く、人と人とのつながりを求めています。

 AIをはじめとした最先端のテクノロジーの登場で、私たちの生活はとても便利になりました。今やビジネスだけでなく、私生活にも深く浸透し、その範囲は今後更に広がっていくでしょう。しかし、全てを代替できるかというと、そうではありません。人と人の間に生まれる信頼は、テクノロジーでは置き換えきれない価値になります。

 私が見てきた成功するリーダーの条件は3つあります。①成長したいという意欲を持っている②オープンな性格である③人に何かを与えるというマインドを持っている─。日本人は誠実で規律を重んじる人たちばかりです。そういった日本人をはじめとした素晴らしい人々を増やし、会員の規模も将来は10倍にしたいと考えています。皆がつながる世界を目指します。

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