カインズやセブンが相次ぎ、規格外品を活用した食品開発

十分に生かされていなかった素材が新たな価値を生みだす

 

 ホームセンター大手のカインズが、規格外のため販売ができない農産物を活用した食品開発を進める。日本語の〝もったいない〟に由来する『MOTTAI』シリーズの新商品として、これまで価値があるのに十分に生かされていなかった素材に新たな価値を見いだし、新商品として店舗で販売する。 

「傷のあるものや色、大きさ、形が悪いなど、規格外と言われる農産物が世の中には沢山ある。また、食品製造時に副産物としてできる米ぬかやおからなどを上手に使って、商品価値を上げていこうという試みだ」 

 こう語るのは、カインズ商品統括本部 MOTTAIプロジェクト リーダーの内山智彦氏。 

 同社が手掛けるのは、規格外野菜を活用したレトルトカレーやドレッシング、規格外の果実を活用したジャム、おからを活用したお菓子など。食品ロスや未利用資源の削減という同社の理念に賛同した食品メーカーと連携。カインズが生産者やメーカー、消費者をつなぐハブとなるとして、内山氏は「今後は食品だけではなく、参画パートナー様と共に大きな地域プラットフォームプロジェクトにしていきたい」と語る。 

 この他、セブン‐イレブンが2017年から販売を開始し、健康志向の来店客を中心に人気商品となっているのが『スムージー』。ブロッコリーの茎の部分や大きさや見た目の問題で規格外となってしまったフルーツを活用することで、食品ロスの低減にもつなげている。 

 従来、美味しさや栄養素は変わらないのに、見た目だけの問題で規格外品となった農産物は廃棄されていた。両社の取り組みに共通しているのは、食品ロスの低減だけでなく、独自の商品開発によって消費者が〝美味しいから選ぶ〟といった品質にまで高めているということ。 

 これまで売れなかった規格外品であっても、企業努力と工夫次第で売れる好例である。

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