チームスピリットは10月8日、「TeamSpirit 勤怠」と「TeamSpirit 工数」において、MCP(Model Context Protocol)に対応した新機能「TeamSpirit MCP」の提供を開始したと発表した。

企業ごとに異なる就業規則や運用ルールに合わせてAIエージェントの動作をカスタマイズできる仕組みを提供。Slack上のAI機能やClaudeなどのAIエージェントと連携し、勤怠・工数データの照会や各種申請、労務リスクに関するアラートや提案を実現するという。

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AI活用が進むなかで残されていた労務管理領域の課題

生成AIの業務利用は急速に広がっている。一方で、勤怠や労務管理はAIの活用が進みにくい領域とされてきた。

その背景には、労働時間管理や時間外労働の上限、有給休暇の取得義務など、法令に基づく複雑な要件が存在する点がある。また、休暇制度や承認手順は企業ごとに異なる。現場マネージャーはこうした条件を踏まえて判断する必要がある点も、AI活用が進みにくい理由となっている。

企業ごとの就業ルールに合わせてAIエージェントを構築可能

チームスピリットは、AIを労務管理に活用するためには一般的な知識だけでは不十分であり、企業固有のルールに従って動作する仕組みが必要だとして、「TeamSpirit MCP」の開発に至った。

「TeamSpirit MCP」の最大の特徴は、企業独自の運用ルールをAIエージェントに反映できる点にある。

同機能では、運用ルールやガードレールをテンプレートとして提供。ガードレールには、AIに実行させない操作やチェックの厳密性、プロンプトによる指示などが含まれる。利用企業はこれらのテンプレートを組み合わせることで、自社の就業規則やマネジメント方針に沿ったAIエージェント環境を構築できる。

既存のAI環境から勤怠・工数業務を利用可能に

「TeamSpirit MCP」は標準規格MCPに対応。そのため、MCP対応のAIエージェントからTeamSpiritへ接続でき、例えば、Slack上のAI機能やClaudeなど、企業が日常的に利用しているAI環境から勤怠・工数データの参照や申請処理を行える。

AIエージェントが文脈を踏まえた労務管理を支援

同社は「TeamSpirit MCP」によって、単純な機能実行を超える業務支援を実現すると説明する。

例えば、有給休暇の申請取り消し時には、AIが勤務実績や休暇取得状況を参照。過重労働リスクを提示するとともに、代替となる休暇取得を提案できるという。

また、GoogleカレンダーやOutlookなどの予定データと連携することで、工数入力の下書きをAIが自動生成するシナリオも想定している。これにより入力業務の負担軽減を図る。

マネージャー向けには、部下の勤怠状況や休暇取得状況を分析し、有給休暇の取得期限や残業時間上限への接近などを通知する機能も提供。労務リスクの早期把握を支援する狙いだ。