完全無人運転タクシーが日本上陸へ 運転手不足や交通事故減少に期待

日産は英企業と提携テスラは専用車両を公開

 

 タクシー配車アプリ「GO」を運営するGOと米グーグルの親会社・アルファベット傘下の自動運転企業のウェイモ、東京で最大手のタクシー事業者・日本交通が自動運転タクシーの商用化に向けた戦略的パートナーシップに合意した。 

 3社が目指すのは、2027年中に東京で国内初となる自動運転「レベル4」の完全無人走行による商用タクシーの運行だ。段階的に100台規模で運行することを目指す。自動運転のレベル4は限定された走行環境や条件下で、システムが全ての運転操作を担う段階を指す。 

 3社の計画では運転席に乗務員を置かない完全無人走行で、一般利用者を乗せる商用運行を想定。料金は従来のタクシーと同等の水準で提供し、運行管理などは日本交通が担う。全国ハイヤー・タクシー連合会会長で日本交通取締役兼GO会長の川鍋一朗氏は「有人タクシーと共存するというのが現実の世界だ」と語り、既存のタクシー運転手は解雇しない。ただ、安全性が認められて道路交通法や道路運送法などの必要な許認可を取得するのはこれからになる。 

 自動運転タクシーは日産自動車が英国の自動運転技術の新興企業と今年後半に東京での試験運行開始を目指している。米テスラはハンドルやブレーキのない専用車両を公開している。現時点で日本での実証試験を含めて公道走行については未定だ。 

 タクシー運転手不足は深刻だ。最先端のテクノロジーを駆使して交通事故の減少やドライバー不足の緩和が進むことが期待される。課題は社会受容性。運転手のいないタクシーへの乗車がどれだけ受け入れられるかは未知数なだけに、安全な技術の確立が求められる。

e-Gle代表取締役(慶應義塾大学名誉教授)・清水浩の【必ずEVの時代が来る!日本企業がどのくらいのシェアを取れるかが勝負】