この半導体ニュースのまとめ

・日本酸素HDの韓国事業会社NSMKが牙山市の仁州地区に新工場を開設
・既存の陰峰工場と一体化した生産体制を構築し、半導体材料の供給を強化
・ジボランを含む半導体材料ガスと新規開発する電子材料製品を製造

日本酸素ホールディングス(日本酸素HD)は9月30日、韓国事業会社のNippon Sanso Matheson Korea(NSMK)が、韓国・忠清南道牙山市の仁州地区に半導体材料ガスおよび電子材料製品の製造拠点「仁州工場」を新設し、操業を開始したことを発表した。

同工場は、NSMKが牙山市の陰峰地区で運営する既存工場に続く、同市内で2つ目の製造拠点となる。2026年9月3日に開所式を開催したという。

  • Nippon Sanso Matheson Koreaが韓国の牙山市で開催した仁州工場の開所式

    Nippon Sanso Matheson Koreaが2026年9月3日に開催した仁州工場の開所式の様子。写真の人物は日本酸素HDの渡邉社長 CEO。新工場は韓国・忠清南道牙山市における同社2つ目の製造拠点として、半導体材料ガスおよび電子材料製品の生産・供給を担うこととなる (出所:日本酸素ホールディングス)

半導体市場の継続的な成長に伴い、半導体製造に使用される半導体材料の需要も増加傾向にある。日本酸素HDグループも、こうした需要の増加に対応を図ることを目的に、特にアジア市場における電子材料の製造・供給体制を強化してきた。

今回の仁州工場の新設により、NSMKは既存の陰峰工場と一体化した生産体制を構築。韓国の半導体メーカーに対する供給能力を高めるとともに、将来の事業拡大へ対応できるインフラも整備したとしている。

ジボランを含む半導体材料ガスを製造

仁州工場では、ジボラン(B2H6)を含む半導体材料ガスと電子材料製品を製造・供給するとしている。ジボランなどの半導体材料ガスに加え、新たに開発する電子材料製品にも対応することで、韓国の半導体メーカーから増加する需要を取り込む方針と思われる。

陰峰工場と仁州工場を一体運用

NSMKは、牙山市の陰峰地区に既存の製造拠点を有している。新たな仁州工場の操業開始により、同市内の2拠点を一体的に運用する生産体制へ移行する。

2つの製造拠点を活用することで、半導体材料ガスと電子材料製品の生産・供給能力を拡充し、韓国の顧客からの需要増加へ対応する。

また、仁州工場には、将来の事業拡大へ対応するためのインフラも整備。既存製品の供給強化に加え、新たに開発する電子材料製品を製造できる体制を構築することで、韓国における電子材料事業の成長につなげることを目指す。

なお、同グループは今後も、電子材料事業の拡大と一貫した信頼性の高い供給体制の強化を通じ、半導体産業の発展に貢献していくとしている。