米Palantir Technologiesと富士通は9月10日、戦略的パートナーシップを拡大し、国内外の企業のAI変革を加速するための協業体制に合意したことを発表した。

今回のパートナーシップは、Palantirが提供するsovereign AIアーキテクチャを富士通の国内の顧客に提供することを目的としている。

PalantirのAI・データ基盤を富士通が日本企業に展開

富士通はPalantir Technologies Japanとの間で、「Palantir AIP」「Palantir Foundry」に関する新たな契約を締結した。

富士通は、企業が「Palantir AIP」「Palantir Foundry」上で、自社のデータおよび業務プロセスを基盤とし、自社の運用環境のもとで適切なガバナンスを確保しながら、独自のAIアプリケーションおよびAIモデルを構築できるよう支援する。

Palantirとは? 日本政府とも関係を深める米データ分析企業

Palantirは、米国政府機関や企業などにデータ統合・分析プラットフォームを提供する米国企業。政府・防衛分野でのデータ活用にも深く関わっており、日本でも防衛省が同社のソフトウェアを使った検証を実施している。

防衛省は2024年度から2025年度にかけて、Palantir製ソフトウェアを使い、部隊指揮官による目標選定などの意思決定を支援する「潜入支援プラットフォーム」の検証を実施した。契約額は2億8600万円。防衛省は2026年7月時点で、同システムの導入を決定した事実はないとしている。

また、2026年1月には小泉進次郎防衛相が米国のPalantirを訪問し、同社から主要事業について説明を受けるとともに、安全保障分野におけるAI活用について意見交換している。

  • 米Palantir Technologiesを訪問した小泉進次郎防衛相(出典:防衛省)

    米Palantir Technologiesを訪問した小泉進次郎防衛相(出典:防衛省)

顧客の課題発見からAIの業務実装まで支援

また、富士通はPalantirのGlobal FDE(Forward Deployed Engineering) Partnerとして、両製品の販売・提供に加え、顧客課題の特定、ユースケースの設計、業務への実装までを支援する。

FDEは、エンジニアが顧客の現場に深く入り込み、顧客とともに課題を特定しながらソフトウェアの実装を進めるPalantir独自のアプローチ。富士通はFDE人材の育成を進め、Palantirのソフトウェアと富士通の技術・サービスを組み合わせた企業のAI活用を支援していく。