Synologyは9月3日、データ保護アプライアンス向けの最新ソフトウェアアップデートとして「ActiveProtect Manager 2.0(APM 2.0)」を発売した。今回のアップデートでプラットフォーム対応範囲の拡大やクロスプラットフォーム復元、セキュリティ強化が導入され、将来的にはAIを活用した脅威対策の追加を予定している。なお、ActiveProtect Manager 2.0 は、デー保護アプライアンスのDPシリーズアプライアンスで追加費用なしで利用できる。

Amazon EC2やAzure VMなど保護対象を拡大、異なる環境間の復元にも対応

APM 2.0では、Amazon EC2、Azure VM、Proxmox VE、Nutanix AHV、Google Workspaceに保護範囲を拡張。クロスプラットフォーム復元により、異なる環境間でワークロードをバックアップ・復元でき、災害復旧とシームレスなワークロード移行の両方に対応する。

また、バックアップ先も拡張した。ActiveProtect VaultはSynology NASに対応し、Azure Blob Storageがコピーと階層化の対象として追加された。Amazon S3 Storage、Azure Blob Storageに保存されたバックアップは、オンプレミスハードウェアを経由せずに、クラウド災害復旧戦略の一環としてAmazon EC2、Azure VM に直接復元できるため、復元時間を短縮できる。

ActiveProtect Manager 2.0は保存データを保護するため、ボリュームレベルでソフトウェアベースのストレージ暗号化を追加。ドライブの盗難やハードウェアの紛失が発生した場合でも、バックアップデータとシステム構成にはアクセスできないという。

近日提供予定のAPM 2.1のアップデートでは、AI/ML(機械学習)異常検出が追加され、各バックアップのバージョンについて、変更率の変化、ファイルの変更、大量削除、エントロピーを追跡する。不審なバックアップコピーは隔離領域に移動され、管理者が調査できるようにすることで、バックアップ汚染のリスクを抑える。

さらに、Microsoft Defeder、Bitdefender、ESETなどの統合されたサードパーティ製ウイルス対策ソフトウェアを使用して、復元前にバックアップのマルウェアスキャンを実行する。最新のバックアップでマルウェアが検出された場合は、代わりに自動フォールバックが最新のクリーンなバージョンを復元する。