
「感動の選択肢」を提供していきたい─。こんなビジョンを抱いてソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」を開始して20年が経ちました。
海外に住む日本人がバイヤーとなり、国内に住む人たちに買い付けた商品を販売するサイトとして今では世界170カ国以上、24万人の登録パーソナルショッパー(バイヤー)がファッションを中心に580万品もの豊富な品揃えを提供しています。
この20年間を振り返ると、バイマの果たしてきた役割はブランドショップに出かけなければ購入できないブランド品であっても、いつでも、どこからでも買うことができるようになった利便性を提供してきました。
その一方で、バイヤーに対しても大きな貢献をしてきました。海外在住の日本人、主に女性が年間約500億円を売り上げる経済圏を創出することができたのです。海外で働き口が少ない日本人女性などに新たな雇用を生み出し、累計で1兆円規模の経済効果をもたらしたことには大きな自負を感じています。
このサービスのお陰で留学できたり、生計を立てられたりする人がいます。さらには商品の購入・出品・発送などの業務を分業化するためにクラウドソーシングを活用するバイヤーがいたり、年商が億単位に達し、アルバイトを数人雇用して事業として運営している人もいます。バイマを通じてビルを建てるほどの事業家もいるのです。
サービス開始当初は、ここまで大きな経済圏になるとは想定もしていませんでした。私が前職の博報堂で同期と「米国では3万円で販売されているサーフボードが日本では10万円もする」といった会話から全てが始まりました。世界中の商品を売買できるサービスにしようと2005年に立ち上げた当初は、取り扱う商品もたくさんありましたが、選択と集中を重ねて現在の女性向けのファッションへと磨き上げていったのです。
加えて、一般的に並行輸入やC2C(個人対個人)のオークションでは偽物が紛れ込む恐れがありますが、バイマでのニセモノ発生率は0.001%未満です。約10万件に1件の割合です。万が一、偽物が出た場合は返金保証も用意しています。こうした安心・信頼が積み重なって今では1200万人を超える会員数になりました。
次なる成長を目指し、バイマは新たな階段を上がり始めています。人気アイドルグループのCANDY TUNEとタッグを組み、4月から新CMを放送しています。『倍倍FIGHT!』をCM用にアレンジし、「倍倍」というフレーズから「バイマ」を想起させる狙いがあります。前向きな歌詞とキャッチーなフレーズに魅了された私からお願いさせていただきました。
冒頭で申し上げた通り、当社は感動の選択肢を増やし、それを提供することをミッションとしています。感動の選択肢としては、ファッションだけでなく、旅行やヘルスケア、ヴィンテージ、不動産など、さらに多くのものを提供していきたいと考えています。特にヘルスケアは重要だと考えています。人々が心身ともに健康でなければ、ファッションや旅行を心から楽しむことはできないからです。
「埋もれた価値を顕在化させたい」「日の目を見ないものに光を当てたい」─。こんな根本的な思いが私にはあります。当初は商品に焦点を当てていましたが、今はリアルな体験などが大切な要素であると感じています。「感動の選択肢」を増やしていくことで、人々がより豊かに人生を楽しめる土台を築くことを目指していきます。