フジテレビ系ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』(13日スタート、毎週月曜21:00~)の制作発表会見が、4月5日に東京・台場の同局本社と物語の舞台である福井・小浜市を中継する形で行われた。会見には、主演の北村匠海らキャストが登壇。同作で宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員を演じる神木隆之介は、その役への思いを語った。
また会見内では、サプライズゲストとして宇宙飛行士の野口聡一氏が登場。2020年11月、国際宇宙ステーション(ISS)で実際に福井の水産高校の生徒たちが開発したサバ缶を実際に食べた“当事者”でもある野口氏は、宇宙飛行士としての実感を交えながら、この実話が持つ意味とドラマへの期待を語った。
宇宙への情熱は「青い炎」 - 神木演じる木島真とは
福井の水産高校の生徒たちが、世代を超えて宇宙食開発という大きな夢に挑んだ実話をもとにした同作。神木が演じるのは、宇宙飛行士になりたい夢をかなえるためJAXAに就職しながら、宇宙飛行士候補の選考に落選、希望していなかった宇宙食開発担当への異動を命じられたJAXA職員・木島真だ。
会見で神木は、一見するとクールで厳しい印象を持たれる役どころだと説明。劇中でも「ある基準に到達できていないとダメです」といった厳しい言葉を口にする立場にあるが、誰よりも宇宙に対して強い思いを抱き、内側に熱を宿した人物として見つめているという。その情熱を、神木は「青い炎」と表現。「宇宙に対して、心の中で一番情熱を持った人間だと思います」と捉えた。
その人物像をつかむため、神木はJAXAの筑波宇宙センターの見学コースにも足を運んだ。そこで受け取ったのは、専門的な知識以上に、宇宙という存在に対する純粋な“好き”の気持ち。「宇宙の説明だったり、人工衛星の説明だったりしてくださった方も、すごく楽しそうに、こんなにも楽しくて、こんなにも不思議がいっぱいで、そういう世界なんだよっていうことを、すごいキラキラとして説明をしてくださっていたんです」といい、役作りのヒントになったようだ。
そんな今作について、「本当にこの作品は皆さんの背中を後押ししてくれる作品だと思いますし、とても情熱の熱い思いがこもった作品です」とメッセージを送った神木。そして、「そんな思いを込められたメッセージを見てくださった方々に伝えることができたらいいなとも思いますし、伝えられるように精いっぱい頑張っております」と力を込めた。
宇宙でサバ缶を食した野口聡一氏もサプライズ登壇!
またサプライズ登場した野口氏は、宇宙飛行士としてISSでサバ缶を食べた当時を振り返り、「掛け値なしに美味しい」という感想を述べ、宇宙食開発そのものがいかに困難な挑戦であるかを強調した。大手食品メーカーでも何年もかけて取り組むテーマに対し、若狭高校の生徒たちと同行の教師・小坂康之氏が10年、20年という時間をかけて挑戦し続けてきたことは、「素晴らしい成果」だと評価する。
さらに野口氏は、宇宙食は「作ったものをどうやって食べているのか」が地上には伝わりにくいことにも触れた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米国航空宇宙局(NASA)など各機関の事情もあり、宇宙で誰が何を食べたのかを広く伝えるのは簡単ではないという。その中で、自身は宇宙でサバ缶を食べる姿を動画で発信したが、その背景には高校生たち、そして小坂氏にその瞬間を届けたいという思いがあったという。
また野口氏は若狭高校でのサバ缶宇宙食の開発について、以前から「この話が伝わるといいな」と思っていたのだそう。今回の映像化によって、自身にとってはISSでサバ缶を受け取り、実際に食べて「美味しい」と口にした場面から始まっていた物語が、どのように始まり、年月を経てそこへたどり着いたのかまで、より多くの人に届いていくことへの期待をのぞかせた。
さらに小浜の会場へ向けたメッセージでは、福井のサバを「誇り」と表現し、そのサバ缶が“サバ街道”を越えて宇宙まで届いたことの意義を強調。生徒役のキャストたちへ「宇宙に向かって思いを届ける姿、ぜひ期待したいと思います」と呼びかけた。






