STM32プロセッサシリーズ向けPMICを発売

STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、Arm Cortex-Aコアベースの組み込みプロセッサ(MPU)「STM32MP1xシリーズ」および「STM32MP2xシリーズ」にそれぞれ最適化されたパワーマネージメントIC(PMIC)「STPMIC1L」および「STPMIC2L」を発表した。

  • 「STPMIC1L」および「STPMIC2L」の活用イメージ

    「STPMIC1L」および「STPMIC2L」の活用イメージ (出所:STMicroelectronics)

さまざまな産業用途での活用が可能

2製品ともにMPUの各電源レールに対応する固定出力および可変出力の複数のLDOとDC-DC降圧コンバータを備えているほか、各PMICは外付けのDDR DRAMへの電力供給に最適なLDOも搭載しており、具体的にはSTM32MP1シリーズ向け製品であるSTPMIC1Lは、DC-DC降圧コンバータ2個とLDO 4個、DRAM用LDO 1個、電源制御用の外部ピンを2本搭載。一方のSTPMIC2LはSTM32MP1シリーズ向けにDC-DCバックコンバータ3個と汎用LDO 7個、DRAM用LDO 1個、電源制御用の外部ピン3本を搭載し、いずれも2.8V~5.5Vの入力電圧範囲に対応しているため、低電圧AC-DC電源アダプタやUSBポート、リチウムイオンバッテリやリチウムポリマーバッテリから電源供給される機器の設計を簡略化することができるとしている。

また、高速の過渡応答を確保し、効率を最適化するため、これらのPMICの降圧コンバータには適応型コンスタント・オンタイム(OCT)方式が採用されており、電圧をダイナミックに調整することが可能だとする。さらに、安全・保護機能には、プログラム可能な出力放電モードや選択可能な過電流保護(OCP)機能、電源レール監視機能などがあるとするほか、パワーアップ/パワーダウンのシーケンス制御を処理し、MPUの精度とセトリング時間の仕様を満たしているとする。

そのためPOS端末やネットワークゲートウェイ、ホームオートメーションシステム、エッジ処理プラットフォーム、プリンタ、バーコードスキャナ、スマートメータシステムなどに最適だとするほか、-40℃から125℃までの拡張された温度定格により、産業用制御機器、サーモスタット、スマートファクトリ機器などの過酷な環境にも対応するとしている。

なお、2製品ともにすでに量産中で、STPMIC1Lは28ピンのVFQFPNパッケージ(4mm×4mm)で提供され、単価は1000個購入時に約1.34ドル。一方のSTPMIC2LはVFQFPN40パッケージ(5mm×5mm)で提供され、単価は1000個購入時に約1.77ドルとしている。