TPSCoが事業再編を実施へ
Tower Semiconductorは3月25日、Nuvoton Technologyの子会社であるヌヴォトンテクノロジージャパンと合弁で運営しているタワー パートナーズ セミコンダクター(TPSCo)について、事業運営の戦略的再編を実施に向けた枠組みに関する契約を締結したことを発表した。
TPSCoは、日本のアナログファウンドリメーカーとして、Towerが51%、ヌヴォトン テクノロジージャパンが49%の株式を保有する形で運営が行われてきた。
魚津工場はTower、砺波工場はヌヴォトンが運営へ
同社は富山県魚津市に300mmファブ、富山県砺波市に200mmファブを稼働させてきたが、今回の契約に基づき、取引完了後にTowerが魚津の300mmファブとファウンドリ事業の100%保有者となり、ヌヴォトンが砺波の200mmファブをTPSCoを完全子会社化する形で所有することとなる。また、この対価として、ヌヴォトンは取引完了日(2027年4月1日を予定)にTowerに対して2500万ドルを支払うとしている。
両社によれば、今回の戦略的な組織再編は、各社の資産をそれぞれの長期的な事業戦略により適切に整合させ、業務への集中度を高め、変化する市場や顧客のニーズに対応してグローバルな競争力を強化することを目的としたものだとしており、再編に際して、両社は協力して、両施設における顧客との関係、継続的な事業運営および開発プログラム、ならびに従業員の安定性を途切れることなく維持するよう取り組んでいくとするほか、それぞれの顧客が、現在、相手方の拠点で製品を製造している場合について、事業の継続を可能にするためのサービスを含む、生産サービスを提供していくともしている。
パナソニック半導体北陸3工場を源流に持つTPSCoの工場群
なお、TPSCoは旧松下電子工業(パナソニック)の北陸3工場を源流としているが、今回の分割契約は魚津工場と砺波工場が対象となっており、残り1つ、新潟県妙高市(旧新井市、2005年に妙高高原町、妙高村と合併して市名変更)の新井工場の名前がない。2026年3月26日時点の同社のWebサイトには一部に新井工場の記載はあるものの(サイト・事務所のは魚津地区(本社)、砺波地区、新井地区、京都オフィスと記載されている)、製造拠点一覧からは新井工場が消されている状態にある。Towerが米国証券取引委員会(SEC)に提出した書類(Form 20-F、2023年版)によると、新井工場はヌヴォトンにのみ製品を供給し、Tower向けサービスの提供を行っていなかったこともあり2022年6月に操業を停止したとされており、一部の設備は砺波工場へ移設されたとされている。
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TPSCoの新井工場。魚津工場ならびに砺波工場と併せて、かつてのパナソニックの半導体北陸3工場の1つに数えられていた。写真は2017年に編集部が撮影したもの。そのため、看板がまだ「Panasonic」となっている