TSMCによると、2025年12月の連結ベース売上高は前月比2.5%減、前年同月比20.4%増の約3350億NTドルとなったほか、2025年第4四半期売上高も前年同期比20.5%増の1兆460億8000万ドルとなり、四半期ベースで過去最高を更新したという。
また、2025年の年間売上高はも前年比31.6%増の3兆8090.5億NTドルとなり、こちらも過去最高を更新したという。継続的なAI需要の高止まりが追い風となった。詳細は、1月15日開催予定の決算説明会で報告される予定である。
Samsungは売上高、営業利益ともに過去最高を更新
そのTSMCとファウンドリで競合するSamsung Electronicsは、2025年第4四半期の半導体事業や家電事業を含む連結総売上高が前年同期比23%増の約93兆ウォン(±1兆ウォン)、連結営業利益も同3.1倍増の約20兆ウォン(±0.1兆ウォン)との見通しを発表した。
これらの速報値が確定されれば、売上高、営業営業利益とも過去最高を更新することとなる。営業利益はメモリ不況で長く低迷する時期があったため、2018年第3四半期に記録した17兆6000億ウォン以来、ほぼ7年ぶりの記録更新となる。
AI投資の活発化に伴う半導体メモリの供給不足による価格上昇が業績を後押しされたものと見られる。売上高および営業利益の最終確定値ならびに事業分野別の売上高内訳については今月末に発表される予定である。
Samsungがメモリ売り上げ好調でDRAMシェアトップ奪取の可能性
韓国のハイテク市場調査会社Counterpoint Researchによると、Samsungのこの速報値を踏まえ、同四半期における同社のメモリ部門の売上高が前四半期比34%増の37兆4000億ウォンとなり、過去最高を更新するとともに、総売上の40%を占める規模になるとの予測結果を発表した。
また、メモリをDRAMとNANDに分けると、DRAMが27兆7000億ウォン、NANDが9兆7000億ウォンとなり、それぞれぞもにシェアトップとなることが予想され、特にDRAMについては4四半期ぶりの首位奪還となるとしている。
売上高を事業別で見ると、スマートフォン部門がコストの増加により利益が予想を下回った一方、メモリの売り上げの伸びがそれを補った模様だという。2026年第1四半期についても、Galaxy S26シリーズの発売が間近であることに加え、NVIDIAによるHBM4の品質認証を取得できる見込みで、勢いはさらに加速すると予想されるという。
カウンターポイントリサーチのシニアアナリストであるJeongku Choi(チョング・チェ)氏は「Samsungは正式に復活した。同社は、現在のサーバ中心の需要トレンドに合わせてコモディティDRAMの供給を巧みに調整している。さらに、先端の第6世代10nmプロセスである1c nm DRAMプロセスおよび4nmロジックプロセスをHBM4に戦略的に統合することで、ハイエンド顧客が求める優れた速度と熱管理性能を実現している。Samsungが短期的な利益から技術優位へと重心を移したことは明らかであり、その取り組みは今まさに成果として表れており、2026年はコスト面のイノベーションに向けた積極投資が行われると見ている。直近のメモリ価格急騰を踏まえ、市場のSamsungに対する業績期待は、現状水準から引き上げられる見通しである」とSamsungの見通しを明るいものと予測している。
SamsungがHBM4量産ラインを前倒し建設・稼働へ
このほか、韓国メディアによると、Samsungの最先端半導体製造拠点である韓国・平澤(ピョンテク)キャンパスでは、HBM4の供給体制強化に向けた経営判断に基づき、第4製造ライン(略称P4: 第4製造棟)への装置搬入と試験稼働の目標が当初計画より3か月ほど前倒しされる形で進んでいるという。P4では1c nm DRAMを採用したHBM4の量産が予定されており、装置サプライヤ各社はSamsungの急速な投資ペースに歩調を合わせるのに苦労しているという。
なお、次の第5製造ライン(P5)については、メモリ不況の影響で建設工事が中断されていたが、再開を決定。建屋建設と設備発注およびセットアップ作業を同時進行する「ファストトラック」方式を導入することを決めた模様である。P5では、年末年始も休みなく約1万人の建設労働者が工事に従事していたとのことで、予定されている2028年稼働が前倒しになる可能性があり、ガスや薬液・純水の供給設備サプライヤは並行して前倒しされる入札応募の準備に追われているという。

