大同特殊鋼は11月28日、超微小発光窓径φ35μmかつ125℃の高温環境下での動作に対応する赤外点光源LED「MED8P76A」を開発し、12月よりサンプルの受注受付を開始することを発表した。
ロボット小型化ニーズに対応する新製品
人手不足が深刻化する近年のものづくり現場では、協働ロボットをはじめとする産業用ロボットの普及が進んでおり、その増加に伴ってさらなる小型化が求められている。
ただしロボットを小型化する場合、内蔵される光学式エンコーダのコードホイール径も小さくなるため、スリット間隔が密になり読み取りの難易度が上昇。こうした状況では、隣のスリットにはみ出さないよう確実に見分ける力、つまり高分解能が求められるという。またロボットの小型化には、搭載するサーボモータや光学式エンコーダを密集化させる傾向があるものの、それらの部品が密集するとロボット内部の環境温度がこれまで以上に上昇してしまうため、モータ周辺部品に対しては、高温環境下での駆動安定性が求められるようになった。
大同特殊鋼はこうしたニーズに対応するため、光のスポット径が小さい赤外点光源LEDの新製品開発に着手。そして超微小発光窓径φ35μmという小スポット径を実現し、高い分解能を実現した。また一方で、設計構造の工夫によって発光窓周囲の局所的な電流集中を分散させ、LEDの光量劣化リスクを低減したとのこと。これにより、125℃という高温環境下でも安定した動作を実現したという。
なお同社によると、新製品の搭載用途にはサーボモータ用光学式エンコーダや光電センサなどを挙げ、最終アプリケーションとしては産業用ロボットや協働ロボットに加え、工作機械、半導体製造装置なども想定されるとした。そして同製品の採用によって、ロボット小型化において課題となる高分解能と高温動作対応を実現し、機器全体の小型化に貢献するとしている。



