青木千秋・カフェリング代表取締役の 「人生の転機」【人生に輝きをもたらすジュエリーとの出会い】

わたしの転機は自分の理想のジュエリーショップを立ち上げることになった35歳の時です。それまでわたしは、約6年間ソフトウェアの制作会社を起業し、社員15人ほどを抱えていました。しかし、日々目まぐるしく変わるIT業界は一生続けていくのは厳しいと判断しやめる決断をします。

 自分が人生をかけて好きで続けられる仕事は何だろう。そう考えて、ジュエリーに行きつきました。

 20代からジュエリーを自分のご褒美に購入していましたが、品質、デザイン、接客の質、価格も含めてバランスが良いお店が、当時探した中では見つけることができませんでした。ジュエリーと言えば皆さんが思い浮かべるラグジュアリーブランドしかなく、気軽に楽しめるものではなかった。

 それならば自分の望むジュエリーショップを自分でつくろうと。絶対に私のように思っている人がいるはずだと自分をペルソナにして出来たお店が「カフェリング」です。何の知識もない状態で、IT業界からジュエリー業界に飛び込みました。

 お陰様でブランド立ち上げから25年、ブライダルリングをメインに全国80箇所の宝飾店で展開をさせていただいています。

 当社の特徴は、何といっても指輪の着け心地です。特に着け慣れていない男性にも指があたるところは非常に滑らかにつくっていてストレスを感じづらいつくりになっています。デザインひとつひとつの指当たりを、今でもわたしが最終チェックを行い調整しています。

 やはり、結婚指輪はもちろん、婚約指輪であっても日常で着けていただきたいというのがカフェリングの考えで、デザインも日常に馴染むものが多いです。指輪は単なるモノではなく非常に重要な意味を持つものだと思っています。距離が離れていても、ふと手元の指輪を見ると無意識にパートナーのことを思い出し、夫婦の仲を取り持ち、目印となるアイテムだと思うのです。

 現在、ゴールドの価格は少し前と比べて3倍高騰していますが、プラチナも続いて高騰してきています。

 カフェリングは銀座に店舗を構えています。メイドインジャパンのジュエリーブランドの多くは、海外のラグジュアリーブランドと比べて資本の関係もあり広告投資の規模では全く比較にもならず、認知度では負けてしまいます。ひと昔前は新聞や雑誌で広告するラグジュアリーブランドが圧倒的でしたが、最近ではInstagramなどSNSや口コミを見て来店してくださるお客様も増えて嬉しい限りです。

 素敵なメイドインジャパンのジュエリーブランドはたくさんあるということを、もっと知っていただきたく、日本ジュエリー協会の常任理事としても普及活動に努めて参ります。

2005年10月カフェリング銀座本店グランドオープン。当時のショップスタッフと