日本最大級の組み込み・エッジテクノロジー総合展示会「EdgeTech+ 2025」が11月19日~21日かけて、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催されている。同イベントにてVicorが丸文ブースにて48V電力供給ネットワークを実現する高電力密度の電力モジュールなどの紹介を行っている。

  • Vicorの電源モジュール各種の展示風景

    EdgeTech+ 2025の丸文ブースにおけるVicorの電源モジュール各種の展示風景

小型・軽量・高電力密度を特長とする電源モジュールを紹介

Vicorは、絶縁、変圧、電圧安定化の機能を組み合わせてモジュールに集積し、それを小型のパッケージにて実現することを得意とするメーカー。小型・軽量・高電力密度を特長とし、モジュールであるため、検証やテストの負担を軽減でき、システムの設計・開発の容易化を図ることができる。

今回、ブースで展示されていたのは絶縁型変換比固定DC-DCコンバータ(中間バスコンバータ)「BCMシリーズ」、絶縁型DC-DCコンバータ/非絶縁型DC-DCコンバータ「DCMシリーズ」、非絶縁型中間バスコンバータ(双方向コンバータ)「NBMシリーズ」、VITA(VME International Trade Association)によって定義されたANSI規格である3U/6UのOpen VPXシステム用に設計されたMIL-COTS電源(VITA 62準拠コンバータ)など。このうち、BCシリーズで最大出力2.5kWに対応する「BCM6135」、最大出力2kW対応の非絶縁型DC-DCコンバータ「DCM3735」ならびに最大出力1kW対応の「DCM3717」の3製品が新製品として展示されている。

BCM6135はシャーシ実装CM-ChiPパッケージで提供され、260VDC~410VDCの高電圧バスから動作し、絶縁されたレシオメトリック32.5VDC~51.3VDCのローサイド・バスを生成。低出力インピーダンス、低ノイズ、高速過渡応答、4242VDC絶縁、97.9%のピーク効率、最大3.4kW/in3の高電力密度を提供するとのことで、容量逓倍により、48V PoLレギュレータで必要とされるコンデンサのサイズと数を削減し、ポイントオブロード(PoL)の領域を解放できるとしており、代表的なアプリケーションとしては380VDC配電、ハイエンドコンピューティングシステム、高密度電源などが挙げられるという。

  • VicorのBCMシリーズ

    VicorのBCMシリーズ。中央がBCM6135

一方のDCM3735とDCM3717は、48Vの電力供給ネットワークを従来の12V負荷へと変換するコンバータで、40V〜60Vの入力電圧を10V~12.5Vに変換・安定化して出力することを可能とする製品となっている。

  • VicorのDCMシリーズとNBMシリーズ

    VicorのDCMシリーズとNBMシリーズ。右の2製品がDCM3735とDCM3717

軍用規格に適合した電源モジュールも紹介

このほか、VITA 62準拠コンバータはMIL-461、MIL-704F規格に適合した製品(入力電圧28V品はMIL-1275D規格にも適合)。堅牢かつ伝導冷却の電源であり、出力電圧は3.3V~12Vに対応、入力電圧は28Vもしくは270Vで、最大出力は600Wとしている。軍用規格ということで、防衛や宇宙関連での活用が想定されているほか、高信頼性ニーズがあるアプリケーションでの活用なども想定されているという。

  • VITA 62準拠コンバータ

    VicorのVITA 62準拠コンバータ。3Uの入力電圧品はMIL-1275D規格にも適合している