Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は11月2日(現地時間)、「Microsoft admits long-standing Windows 11 driver 0x80070103 error, says it can't fully fix the issue」において、MicrosoftがWindows 11に存在していた不具合を認めたと報じた。

この不具合はドライバーのインストール時にエラー「0x80070103」が発生する問題とされ、Windowsに長年存在していたという。

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軽減策を講じたが、改善には至っていない

Windows Latestによるとエラー「0x80070103」はWindowsに長年存在し、フィードバックHubに多くの報告が寄せられている問題の1つとされる。Microsoftは10月28日にリリースしたWindows 11向けとなる10月のプレビュー更新プログラム「KB5067036」において次のように述べ、改善を試みているが完全な修正には至っていないことを明らかにしている(参考:「October 28, 2025—KB5067036 (OS Builds 26200.7019 and 26100.7019) Preview - Microsoft Support」)。

「根本的な変更により、ユーザーがドライバーのインストールエラー『0x80070103』に遭遇する機会を軽減しました」

Microsoftによるとこの不具合はインストールされているドライバーを再インストールすることで発生するという。エラーはWindowsの動作に影響せず、無視することが適切な対応とされる。

Windows Updateの不具合に対処

10月のプレビュー更新プログラム「KB5067036」には前述のエラーの他に、エラー「0x800f0983」への修正が含まれている。このエラーはWindows Updateの実行時に発生し、更新に失敗する可能性があるという。

Microsoftは更新プログラムの説明の中で次のように述べ、エラーを改善したと報告している。

「 Windows Updateがエラー『0x800f0983』でインストールに失敗する問題について、根本的な原因を対処しました」

Windows Latestは完全に解決されたと伝えているが、Microsoftは「Fixed」ではなく「Improved」と報告しており完全に解決されたと言い切ることはできない。そのため今後も同じエラーに遭遇する可能性は残されているとみられる。

Windows向けのプレビュー更新プログラムは、翌月にリリースされるセキュリティ更新プログラムの事前テストとしての役割がある。10月のプレビュー更新プログラムからはすでにタスクマネージャーの不具合などが発見されており、安定動作を望むユーザーには推奨されない更新プログラムとなっている。