四半期ベースでは減収増益もIFRSベースの9か月累計では損失を計上

ルネサス エレクトロニクスは10月30日、2025年第3四半期の決算発表を行った。

それによるとNon-GAAPベースでは売上高は前年同期比3.2%減、前四半期比2.9%増、事前予想比1.3%増の3342億円、売上総利益率は57.6%、営業利益は前年同期比48億円増、前四半期比113億円増の1032億円、純利益は前年同期比22億円増、前四半期比104億円増となる882億円とするが、IFRSベースでは、売上高は前年同期比2.9%減の3354億円、営業利益は同26.9%増の726億円、純損益は同75.4%増の1063億円としたものの、9か月累計では第2四半期に計上したWolfspeedの再建支援などを主とする2013億円の純損失を補えず、691億円の損失を計上した。

  • ルネサスの2025年12月期第3四半期決算概要

    ルネサスの2025年12月期第3四半期決算概要(出所:ルネサス、以下すべて同様)

  • Non-GAAPベースの2025年12月期第3四半期決算概要

    Non-GAAPベースの2025年12月期第3四半期決算概要

  • IFRSベースの2025年12月期第3四半期決算概要

    IFRSベースの2025年12月期第3四半期決算概要

売上高は自動車の停滞を産業・IoTの伸びでカバー

事業部別で見ると、いずれもNon-GAAPベースで自動車向けの売上高が市場の軟化および流通在庫の調整の影響を受けて前四半期比1.6%減の1592億円となった一方で、産業・インフラ・IoT向けの売上高は産業・IoT向けが市場の軟化などの影響を受けたもののインフラ向け事業が好調であったことから、同7.6%増の1737億円としている。

  • 事業部別の売上高推移

    事業部別の売上高推移

また、主な国・地域別で売上高を見ると、トップは中国で前年同期比0.6%増の1032億円、次いで中国を除くアジアで同11.9%増の808億円、日本の同8.2%減の651億円、欧州の同15.2%減の512億円、北米の同10.8%減の344億円としている。

このほか、同四半期の稼働率は6インチラインが前四半期比で低下したものの、それ以外の8インチライン、12インチラインはともに前四半期比で上昇している。

  • 稼働率の推移

    稼働率の推移

なお、同社では第4四半期ならびに通期の見通しについて、四半期売上高の中央値を3400億円(±75億円)としており、これは前四半期比16.2%増、前年同期比1.7%増(中央値で比較)となる。また、通期の売上高についても1兆3076億円(±75億円)としており、これは前年度比3.0%減(中央値)となるとする。

  • 2025年12月期第4四半期および通期の予想

    2025年12月期第4四半期および通期の予想