AIデータセンターの電力事情に対応する電圧レギュレーターモジュールが登場

消費電力の増大が、今後のAI活用の足かせになるとも言われるようになってきたAIデータセンター。こうした課題の解決に向けて、Infineon Technologiesが高性能AIデータセンターに特化して設計したトランスインダクタンス電圧レギュレーター(TLVR)モジュール「TDM22545Tデュアルフェーズ電源モジュール」を発表した。

  • TDM22545T

    TDM22545Tの外観 (出所:Infineon)

同モジュールは、独自のTLVRインダクタンスアーキテクチャの採用により出力コンデンサの数を最小化し、電圧レギュレータ(VR)を全体的に小型化し、材料コスト(部品表、BOM)の削減を可能にするもの。同社のOptiMOS 6 トレンチテクノロジーのパワーステージを独自のTLVRインダクタと組み合わせたことで、優れた電力密度、電力効率と熱効率の向上、過渡現象の減少による信号品質の向上が実現できるという。

また、このインダクタ設計により、電力効率と熱効率を損なうことなく、AIワークロードが引き起こす動的な負荷変動に超高速で過渡応答を返すことができるようになり、計算スループットの向上、堅牢なシステム設計、AIデータセンターのTCO削減につながるとも同社では説明している。さらに、同モジュールは垂直電力供給(VPD)システムにも対応するため、従来のトップサイド横型設計に比べて電力供給網(PDN)の損失を最大50%削減することが可能ともしている。

なお、同モジュールはすでに両フェーズ(デュアルフェーズ)合わせて最大140Aを出力可能な9mm×10mm×5mmの小型フォームファクターで顧客の要望に応じて提供可能な状況となっており、同社のXDPコントローラーと組み合わせてAIデータセンターアプリケーションに電力を供給する堅牢なソリューションを提供することができるようになっているという。