Liquid Webがこのほど、「The Server Dashboard Effect: How Monitoring Became a Mindset」において、2025年6月に616人のIT専門家を対象にして実施した「Server Dashboard Dependency Study(サーバダッシュボード依存度調査)」の結果を公表した。

これによると、ほとんどのIT担当者が日常的に頻繁にサーバダッシュボードを確認しており、夜間や休日に確認する人も多いという実態が浮き彫りになったという。

  • The Server Dashboard Effect: How Monitoring Became a Mindset

    The Server Dashboard Effect: How Monitoring Became a Mindset

過去の障害の経験がダッシュボード依存を助長

レポートでは、多くのIT担当者が毎日頻繁にサーバダッシュボードをチェックしており、これが習慣的な行動として定着していることが明らかになったと伝えている。具体的には、回答者の3人に1人は少なくとも1時間に1回はダッシュボードを確認しており、68%はダッシュボードを確認せずに48時間以上過ごしたことがないと答えている。また、51%の回答者が夜間や休暇中にもダッシュボードを確認しているという。

この回答からも分かるように、IT担当者がサーバチェックに費やす時間の多さは際立っている。平均して1日あたり77分をダッシュボードの確認に費やしており、これは年間で20日分近くに相当するという。このような行動は過去の経験に基づいているようで、59%の回答者が、過去のシステム障害の経験が、正常なときでもダッシュボードを頻繁に確認する強迫的な行動を助長したと答えている。

実際、対応が必要な時間帯にダッシュボードを確認しなかったために障害を見逃したと述べている人が30%近くおり、チェック頻度の低さが重大なリスクにつながるケースがあることも示された。

ただし、アラートの量やダッシュボードのUXには課題も多いようだ。回答者からは、頻繁なアラートによる「アラート疲れ」や、誤検知の多さ、ログの分析や情報の相関の発見が難しいこと、設定やカスタマイズの複雑さ、通知が届かずダウンタイムを見逃したケースの体験など、多くの不満の声が挙げられている。こうした不満や失敗体験は、ホスティングプロバイダーを選択する上での動機にも影響を与えていることが明らかになった。

AIへの期待は高いが、信頼性の向上が課題

将来のサーバダッシュボードに対する期待として、AI(人工知能)を活用したモニタリング、ログの要約、予測的アラート機能などへの関心が高いことが示された。多くのIT担当者が、AIによる要約が時間を節約し、インシデント対応を迅速化し、チーム間の連携を改善すると考えている。

加えて、AIによるダッシュボード要約を人間の技術者による分析よりも信頼できると感じるという声もあった。ただし、信頼性や精度に対して慎重な立場を示す人もおり、AI導入には慎重な検討が必要だという意見も少なくなかった。

AIに対する信頼性については、一部の人はAIによるダッシュボード要約を人間の技術者による分析よりも信頼できると回答している一方で、 AIが生成したダッシュボードの概要を信頼しない/確信は持てないという人も多く、信頼性の向上は今後の大きな課題になりそうだ。

Liquid Web 最高技術責任者のRyan MacDonald氏は、ダッシュボードのデザインの重要性を強調し、「先見性のある企業は、UX、統合ビュー、そしてAIを最優先に活用し、信頼性を高め、ノイズを削減する必要がある」と語っている。