PTCがNVIDIA OmniverseをCADとPLMで活用
PTCは7月30日(米国時間)、NVIDIAとの協業を拡大し、NVIDIA Omniverse技術を自社のCADソリューション「Creo」とPLMソリューション「Windchill」に統合することを発表した。
Omniverseが提供するフォトリアリスティックなリアルタイムシミュレーション開発プラットフォームにWindchillが接続されることで、最新のCreoによる設計データを没入感のある共有環境で可視化、操作することが可能になるという。
また、同社はAlliance for OpenUSD(Universal Scene Description)に加盟し、オープンで相互運用可能な3DデータのOpenUSD(3Dシーン記述技術)標準への取り組みを強化しているが、これに基づき、OmniverseのOpenUSDとRTXライブラリを利用する形で、Windchillでインタラクティブかつリアルタイムでのデータ表示を実現できるようになり、ユーザーはPLM環境を離れることなく、忠実度の高い3Dシミュレーションが利用できるようになるともしている。
設計・製造のトランスフォーメーションの加速が可能に
PTCでは、この統合の取り組みにより、高性能プリント基板、先進的冷却システム、大規模データセンター用設備などのAIインフラ基盤となるハードウェアを含む複雑な製品の設計やシミュレーションなど、設計・製造に関わる企業のトランスフォーメーションを支援することが可能となるとしている。また、設計からマーケティングの作業など、すべてのユーザーのトレーサビリティが確保され、バージョン管理された製品情報へのアクセスにより、迅速な意思決定と開発リスクの低減が可能になることから、設計者は、Windchillから直接提供される最新データを使用して、複数領域にまたがるアセンブリを用いた検討、現実的な性能シミュレーション、機能横断的コラボレーションが実施できるようになるともしている。
なお、PTCでは、リアルタイムシミュレーションや没入型可視化環境が、開発の中で直接利用できるようになる今回の協業について、イノベーションのスピードと質を高めることが可能になるため、開発プロセスの加速、製品品質の向上、複雑な3D設計データなどの、より幅広い利用を実現するものとなると説明しているほか、これらの機能を他のAIハードウェアパートナーへと広げる第一歩となることが期待されるともコメントしている。