Texas Instruments(TI)は、小型ロボットの設計において、高精度なモーター制御を実現できる機能絶縁型変調器として入力電圧レンジ±50mV品「AMC0106M05」、同±250mV品「AMC0106M25」、同±1V品「AMC0136」の3製品を発表した。

これら3製品は同社の絶縁型A/Dコンバータ(ADC)に位置づけられており、12~14の有効ビット数(ENOB)による高い精度と分解能を提供し、正確かつ信頼性の高い位相電流センシングとDC電圧センシング測定を可能にするという。

具体的には、滑らかなトルク動作、微細なモーター制御を実現し、ロボットが針に糸を通したり、小さななっとやボルトを扱うといった複雑な作業を容易にこなせるようになるとする。

また、 3.5mm×2.7mmの8ピンのVSONパッケージで提供されるため、競合の強化絶縁ソリューションと比べて基板面積を50%削減することが可能なため、小型ロボットアプリケーションにおいて、精密な制御と高い信頼性を実現するための追加機能を組み込むことが容易になるとしている。

なお、すでに3製品ともに量産対応済みで、評価基板やリファレンスデザイン、シミュレーションモデルなども提供が開始されているという。