ルネサス エレクトロニクスは2月19日、同社の32ビットArmマイコンファミリ「RA」のラインナップ拡充として、RA4シリーズとして初の低消費電力グループとなる「RA4L1」を立ち上げ、14製品の量産を開始したことを発表した。
RA4L1は、CPUコアにArmのTrustZoneに対応するCortrex-M33(動作周波数80MHz)を採用。独自の低消費電力技術を採用することで、アクティブモード時で168μA/MHz、スタンバイモードでは搭載されている64KB SRAMのすべてを保持した状態で1.70μAの消費電流を実現するという。
また、HMI(Human Machine Interface)用に静電容量式タッチキー機能と、簡易表示用にセグメントLCDコントローラも搭載したほか、セキュリティ機能としてユニークIDやTRNGに対応したRSIPセキュリティエンジン、AES、ECC、Hashなどを搭載しており、消費電力の低減やセキュリティの確保が求められるスマートメータやスマートロック、IoTセンサなど、さまざまなアプリケーションでの利用ニーズにも対応可能としたとする。