アクセンチュアは2月13日、AIを活用して個人や企業に最適化された包括的なリスキリングプラットフォーム「Accenture LearnVantage(ラーンバンテージ)」を、日本国内で本格的に展開すると発表した。
ラーンバンテージは、AIが利用者の属性や学習履歴を分析し、スキル習熟度を可視化した上で最適な学習コンテンツを提供するプラットフォーム。主要なテクノロジー関連の認定資格の取得支援にも対応し、アクセンチュアが学習計画の設計や進捗管理をサポートする。さらに、メンターとして学習者を支援し、トレーニング効果の最大化を図ることで、企業の全社的な変革を人材育成の面から支援する。
企業における継続的な成長には、テクノロジーの進化に伴うスキルの更新が不可欠だが、多くの企業では従業員のスキル向上に適したトレーニング機会の提供が課題となっている。そのような課題に対し、アクセンチュアはラーンバンテージによって、企業の成長に必要なスキルを特定しつつ、テクノロジーの進化に適応した多様な学習コンテンツなどを利用して、この課題の解決を支援する。
このプラットフォームは、経営者向けのデジタル・トランスフォーメーションに関する知識や、従業員向けのデジタルリテラシー、エンジニア向けのAI、データサイエンス、クラウド、サイバーセキュリティなど、多岐にわたる学習コンテンツを提供する。また、複数の企業と連携してスキル習熟度の評価が行えるほか、AWS、Google Cloud、Microsoft、SAPなどのパートナー企業と協力し、テクノロジー関連のトレーニングや各社認定資格に関するコンテンツ、さらにPluralsightなど複数の企業や団体の学習コンテンツも提供。なお、国内での本格展開にあたり、日本独自のニーズや技術動向などもふまえて拡充していくとしている。
また、アクセンチュアは2024年に買収したUdacityのトレーニングプログラムもラーンバンテージに統合。230名超の専門家を擁するユダシティは、195の国と地域で2,100万人以上にサービスを提供しており、その知見を活用する。さらに、アクセンチュアは本プラットフォームに対して今後3年間で10億ドルを投資する計画を発表している。
アクセンチュア 常務執行役員 ビジネス コンサルティング本部 アジアパシフィック 統括本部長 金若秀樹氏は、次のようにコメントしている。「世界経済フォーラムの調査によると、現在の労働者のスキルのうち、39%が2025年から2030年の間に変化する、もしくは陳腐化することが予想されます。企業が競争力を維持するためには、人材開発への投資が欠かせません。アクセンチュアが有するリスキリングとスキル向上の知見、そして有力なパートナー企業との連携により、お客さま企業の継続的な変革を支える人材の育成を支援します」