AIは、さまざまな意味でディスラプティブ(破壊的な)なテクノロジーです。Bugcrowd(バグクラウド)が世界の209人のCISOとセキュリティ・リーダーを対象に実施とした調査レポート「Inside the Mind of a CISO 2024(“CISOの心の中”2024年版)」によると、セキュリティの専門家達の間で、AIが彼らの組織と彼らの役割にとって何を意味するのかについてコンセンサスを得るのが困難なようです。

さまざまな見解があり、時には矛盾することもありますが、この調査レポートによると、AIが変化をもたらす強力な力であることに疑いの余地はありません。しかし、全体的な変化が吉と出るか凶と出るかは、それほどはっきりしていません。CISOにあるいは誰に来ても、恐らくこの問いへの明確な答えを期待するのは時期尚早と言えるでしょう。

調査レポートでは、セキュリティ担当者の燃え尽き症候群のレベルが非常に高いことが指摘されており、CISOの2/3が、セキュリティ担当者は他の職務よりも高い割合で燃え尽き症候群に陥っていると考えています。また、CISOの半数以上がチームは人員不足であると回答し、87%が新たなスタッフの採用活動を行っています。

一方で、少なくともスキルの低い職務の一部を自動化する上で、AIがプラスに働くという確信が高まっています。回答者の1/4近く(23%)が、AIツールによって人員削減や再利用がすでに可能になったと回答しており、71%は今後3~5年の間に人員削減が行われると見込んでいます。

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