Samsung Display(SDC)は2月4日、Qualcomm Technologiesと次世代自動車の車内体験の強化に向けた覚書(MOU)を締結したことを発表した。
この提携によりQualcommのコックピット開発プラットフォーム「Snapdragon Cockpit Experience Development Platform (CEDP) 」向けにSDCの有機ELが供給されることになるという。
Snapdragon CEDPは、2021年にQualcommが立ち上げたSnapdragon Digital Chassisソリューションの主要コンポーネントである次世代Snapdragon Cockpit Platformをベースとした運転席(コックピット)向けソリューション。SDCでは、CEDPのデモキット向けに34型6K(6008×934画素)ワイド有機ELディスプレイを提供し、パーソナライズされたAIグラフィックスやカスタマイズされたインフォテインメント、自動運転情報など、高度な自動車ソフトウェアの視覚的な統合を支援するという。
なお、SDCでは今回の提携を通じて、車載向けに高解像度、高輝度、低消費電力などと言った有機ELの利点を打ち出していくほか、Qualcommと協力してそうしたメリットを自動車メーカーやティア1、サプライヤなどに紹介していく予定としている。