佐賀大学と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は1月27日、次世代パワー半導体材料として期待されているダイヤモンド半導体の社会実装に向けた研究で連携していくことを発表した。
ダイヤモンド半導体は、GaNやSiCを上回る特性を有しており、その実用化に向けて世界中で研究開発が進められている。佐賀大学も、ダイヤモンド半導体向けとして独自のドーピング技術を有するなど、研究開発の先端に位置しており、2022年には875MW/cm2の出力電力を達成したことを報告するなど、実用化に向けた取り組みが進められてきた。
一方のCTCは、これまでにさまざまなITソリューション事業に取り組んできた中で、今後、デジタル社会の実現(経済発展/社会課題解決の両立)に対して一層深く取り組み、より有効なサービスの提供につなげるためには電力サプライチェーンにおける電力損失や発熱の抑制、エネルギー効率の向上などを図る必要性があると判断し、今回の連携を推進することで、ダイヤモンド半導体研究の開発段階から関与することを決めたとする。