12月11日から13日まで東京ビッグサイトでは、半導体産業における製造技術や装置、材料をはじめ、さまざまなアプリケーションまでをカバーしたエレクトロニクス製造の国際展示会「SEMICON Japan 2024」が開催された。
同展示会では特別企画として、半導体や関連技術が数多く組み込まれたエレクトロニクスガジェットが主役となった「SEMICON STADIUM」を展開。今回は“AIロボット&スポーツ”をテーマに掲げ、卓球ロボット「FORPHEUS(フォルフェウス)」やAIバスケットボールロボット「CUE6」による競技の実演が行われた。
LLM搭載で“会話ができる”卓球ロボット最新世代
制御機器や電子部品など幅広い製品群を開発・提供するオムロンは、同社のコア技術を象徴する機会として、卓球ロボットのフォルフェウスを開発している。製品開発において、センシングおよびコントロール(制御)に加え、AIに代表されるような人の知恵や知見を機械に取り込む“+Think”の技術をコア技術に据える同社は、フォルフェウスの開発にもそれらを結集。若手技術者を中心とした開発チームが、日夜挑戦に明け暮れているという。
そして今回SEMICON Japanにて公開されたのは、フォルフェウスの第9世代。世界初披露となった同ロボットは、「人と機械は互いに理解し合うことで、もっと成長できる」というコンセプトのもと、大規模言語モデル(LLM)を搭載し会話機能を実現。ラリー中のプレイヤーの会話やラリー状況、球速などの各情報を言語化してインプットし、対話しながらラリーを継続する。
フォルフェウス開発メンバーによるデモンストレーション。人間と機械とで対話しながらラリーが行われる
展示ブースでは、一般来場者による体験やオムロンのフォルフェウス開発チームメンバーによるデモンストレーションを実施。また12日・13日には、日本最高峰のプロ卓球リーグ「Tリーグ」に所属する卓球選手がデモンストレーションを行うなど、来場者の注目を集めた。
AIバスケロボットは18mのロングシュートに挑戦!
一方トヨタ自動車は、同社の未来創成センターが開発するAIバスケットボールロボットの最新世代であるCUE6を展示。ヒューマノイドロボットとしてバスケットボールに関するさまざまな世界記録も有する同ロボットは、特設のバスケットボールコートにてシュートチャレンジを実施した。
CUEの開発初期には、フリースローよりも短い距離からのシュートに挑戦していたというが、試行錯誤を重ねながら徐々にその記録を伸ばしてきたとのこと。また日本のプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、2017-18シーズン以来、各世代のCUEがアルバルク東京に加入しており、チームの一員としてさまざまな挑戦を重ねてきた。そして2024年には、ヒューマノイドロボットによるバスケットボールシュート最長距離として24.55mの世界記録を達成したことが発表されている。
そんなCUE6は今回SEMICON Japanにて、さまざまなシュートチャレンジを実施。そのひとつとして、およそ18mという距離でのロングシュートチャレンジを行った。
トヨタ自動車の「CUE6」によるロングシュートチャレンジ。難易度の高い距離からの挑戦だが、果たして結果は……?
半導体関連技術とスポーツの融合でさらなる進化へ
このほかにもSEMICON STADIUMでは、富士通が開発した動作解析プラットフォーム「Fujitsu Human Motion Analytics」による野球のスイングや、パズルキューブを最速で6面とも揃える三菱電機のロボット「TOKUFASTbot」が展示され、体験やデモンストレーションを通じて多くの来場者の注目を集めた。


