日清紡マイクロデバイスは9月26日、高アイソレーションを実現した5G基地局向けSPDTスイッチ「NT1819」のサンプル提供を開始したことを発表した。

  • 5G基地局向けSPDTスイッチ「NT1819」

    5G基地局向けSPDTスイッチ「NT1819」の外観。パッケージはQFN3030-16-NA (出所:日清紡マイクロデバイス)

同製品は、長年同社が培ってきたRFデバイス技術をベースに、5Gで使用しているsub-6帯域で60dB以上の高アイソレーションを実現しており、隣接する素子間の干渉を低減させる事が可能とするもの。吸収型の50Ω終端機能を内蔵した事で、スイッチがON/OFFのどちらの状態でもインピーダンスを常に50Ωに保つことができ、不整合を防ぐことを可能にしたという。

また、5Gの主要周波数帯域である3.3~5.0GHz(n77、n78、n79)に加え、6.425~7.125GHz(n104)の追加が検討されているほか、5.9~7.125GHzの帯域については、Wi-Fiや米国のUnlicensed帯を使用した通信でも利用されていることから、そうした通信方法にも対応可能だとしている(同製品の対応周波数は0.2GHz~7.125GHz)。

  • 5G基地局のRFブロック図とポート間アイソレーション

    5G基地局のRFブロック図とポート間アイソレーション (出所:日清紡マイクロデバイス)

なお、サンプルの単価は(100個購入時の参考価格)は550円で、月産規模は100万個としている。