Huffington Postの創業者であるArianna Huffington(アリアナ・ハフィントン)氏とOpenAIのベンチャー投資部門がThrive AI Healthを立ち上げた。パーソナライズされたAIヘルスコーチサービスを提供する。

AIが支援するハイパーパーソナライズ

Thrive AI Healthの立ち上げは、ハフィントン氏とOpenAI CEOのSam Altman(サム・アルトマン)氏がTIME誌に連名で記したオピニオンで発表した。

AIを用いて、個人向けに健康にフォーカスしたコーチングを行うサービスとなり「行動変容は容易ではないが、AIが支援するハイパーパーソナライズにより解決できる」としている。

TIMEの掲載と同日(7月8日)付のプレスリリースでは、Googleでセンサ、AIと機械学習のアルゴリズム、ヘルスケアとフィットネスなどの分野に携わったDeCarlos Love氏がCEOに就任したことも発表している。

ハフィントン氏は2016年に行動変容を促す、Thrive Globalを立ち上げており、Thrive AI HealthはOpenAIのベンチャーファンドであるOpenAI Startup FundとThrive Globalがリードインベスターとなっている。

ユーザーが共有を許可した個人の生体情報、検査データ、医療データなどを活用し、ピアレビューされた科学でトレーニングされる。Thriveの行動変容方法論も取り入れるという。

これにより、質の高い睡眠のための条件や食事、ウォーキング、ストレッチといった運動などについてアドバイスを出す。また、行動変容につながるようなパーソナライズされたナッジや推奨をリアルタイムで促すという。

Thrive AI Healthはモバイルアプリ、またはThrive Globalの法人向け製品で提供される。両氏は、「AI利用により行動変容のメリットを民主化でき、健康格差の解消にもつながる」としていると同時に、プライバシーとセキュリティなどの課題も認めている。