ルネサス エレクトロニクスは4月18日、データセンターや有線ネットワークアプリケーション、産業機器向けに、25fs RMSという超低ジッタを実現したジッタアッテネータ(減衰器)&クロックジェネレータ「FemtoClock 3」ファミリを発売した。

同ファミリは、8出力および12出力をラインアップ。広く普及している48MHz~73MHzの水晶振動子を使用して、112Gbp/sや次世代の224Gbp/sレートのSerDes設計のニーズに対応するために必要となる位相ノイズと25fs RMSジッタ性能を実現することが可能で、単一デバイスから最大4つの周波数ドメインを生成することができるという。また、PSRR(電源電圧変動除去比)の高いLDOを内蔵しているため、ボード設計の複雑さとコストを軽減することも可能だとするほか、不揮発性メモリも内蔵しているため、工場出荷時に追加コストなしでカスタマイズすることも可能だという。

なお、同ファミリはすでに量産を開始済みで、同社ではウィニング・コンビネーションでの提供なども進めていくとしている。

  • 「FemtoClock 3」ファミリ

    「FemtoClock 3」ファミリのパッケージ外観イメージ