Avast Softwareは2月22日(米国時間)、「Why one in 20 people fall for dating scams - and how to not be one of them」において、20人に1人が出会い系詐欺(ロマンス詐欺)の影響を受けており、被害が拡大しているとして身を守る方法を伝えた。

  • Why one in 20 people fall for dating scams - and how to not be one of them

    Why one in 20 people fall for dating scams - and how to not be one of them

出会い系詐欺の拡大

Avast Softwareの2023年第4四半期脅威レポートによると、出会い系詐欺は過去1年間で急増したという。その拡大は中央ヨーロッパや北米の都市だけではなく、中東やアジア地域にまで広がっているという(参考:「2023年は100億件超と過去最大のサイバー攻撃、日本はテクニカルサポート詐欺がトップ | TECH+(テックプラス)」)。

拡大傾向にある国として、サウジアラビア、イエメン、オマーン、アラブ首長国連邦、クウェートなどのアラブ諸国、インドネシア、カンボジア、タイなどのアジア諸国が挙げられている。また、先日のバレンタインデーによって多くの人々が恋愛への関心を高めたため、詐欺師は来るホワイトデーを絶好の機会と捉えている可能性があり、Avast Softwareは注意が必要だと呼びかけている。

出会い系詐欺から身を守る方法

Avast Softwareは、出会い系詐欺から身を守る方法として、以下を推奨している。

警告サインの認識

おとぎ話のようなプロフィールや物事が急速にエスカレートする恋愛には注意。特にオフラインでの接触を避けたり、突然経済的な窮地に陥いったりする場合、それは警告サインといえる。

オンラインでのプレゼンスを評価

オンラインデートでは匿名性が味方になる。本当の身元を秘匿するため、出会い系サイトでは身元を推測できないユニークなユーザー名とメールアドレスを使用する。出会い系サイトに公開している情報からソーシャルメディアにたどり着ける場合、詐欺師はそれら情報を活用して完璧な攻撃プランを構築する可能性がある。

ビデオや電話でのやり取りを優先

早い段階でビデオチャットや電話に移行することを相手に勧める。相手が繰り返しビデオや電話を避けるようであれば詐欺の可能性が高い。

独自の調査を実施

恐れることなく探偵として行動する。相手の画像を検索するとまったくの別人や人気の公開写真の場合がある。

本人確認できていない相手には送金しない

本物の恋愛において金銭を要求することは滅多にない。どんなに説得力のある話であっても、直接会って本人確認した相手以外には絶対に送金しない。

近年、さまざまな出会い系アプリやサイトが存在する。Pew Researchの調べでは、米国の成人10人に3人はアプリまたはサイトを使用したことがあるという。このように人々が集まる場所には詐欺師も集まってしまうが、利用者の大多数は善良な人々であり適切に利用すれば問題ない。出会い系アプリやサイトを使用するときは後悔のないよう、上記の対策を実践して被害を回避することが望まれる。