三菱電機は、IoTデバイススタートアップのFutuRocketと共同で、「害獣・害虫検知デバイス開発」に関する実証実験を2024年1月11日より開始したことを発表した。

この実証実験は、2023年7月28日に大阪市にて三菱電機が開催したリバースピッチがきっかけで実施に至ったもの。検知デバイスには三菱電機が開発した200℃まで測定可能なサーマルダイオード赤外線センサ「MelDIR(メルダー)」を活用。ネズミやゴキブリなどといった動きの速い熱源の形状も高精度に把握でき幅広い分野での活用が期待できることから、今回のデバイス開発が提案され、共同実証実験を開始することが決まったとする。

  • サーマルダイオード赤外線センサ「MelDIR」

    サーマルダイオード赤外線センサ「MelDIR」 (出所:三菱電機)

大阪市をはじめとする関西エリアは、内閣府が発表している「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」の「グローバル拠点都市」に選定されており、産官学連携による共創環境の整備が推進されているエリアで、三菱電機も同エリアにて保有技術や製品・サービス、知的財産を通じたグループ内外における知見の融合や顧客との共創により生まれるオープンイノベーション創出に向けた新規事業に取り組んできたといる。

なお三菱電機では今後も、オープンイノベーションを加速し、社会課題解決に向けた新たな価値の創出を推進していきたいとしている