ルネサス エレクトロニクスは11月30日、RISC-V CPUコアを独自開発したことを発表した。

すでに同社はAndes TechnologyのRISC-Vコアを使用した、32ビットの音声制御用ASSP、モータ制御用ASSP、64ビット汎用マイクロプロセッサ「RZ/Five」などを発売しているが、自社開発のコアを活用していくことで、RISC-V市場でのポジションの向上を図っていくとしている。

今回開発されたRISC-V CPUコアの性能は、コードサイズを低減しながら性能を向上させる拡張機能を含めCoreMark/MHzで3.27を達成したと同社では説明しており、同社ではこのRISC-V CPUコアについて、IoT機器、家電、ヘルスケアや産業用システム向けにオープンでフレキシブルなプラットフォームを提供していく計画としている。

なお、同CPUコアを採用したマイコンは、すでに一部のユーザーに向けてサンプルの出荷を開始しているほか、同マイコンに関連する開発ツールは2024年第1四半期に一般向けに発売する計画だとしている。

  • ルネサスの32ビットRISC-V CPUコア

    ルネサスの32ビットRISC-V CPUコアの機能ブロックイメージ (出所:ルネサス)