京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は10月19日、IoTネットワーク「Sigfox」を活用した開封検知ソリューション「SeeGALE(シーゲル)」の新たなラインナップとして、製品輸送時の位置情報や開封状況が検知でき、繰り返し使用できるカード型デバイス「SeeGALEカード」の提供を開始したと発表した。

  • KCCSが提供を開始したSeeGALEカード

    KCCSが提供を開始したSeeGALEカード(出所:KCCS)

SeeGALEは、IoTデバイスを貼り付けるだけで、製品の出荷から開封までのトレーサビリティおよび開封状況を把握できる開封検知ソリューションで、これまではそのデバイスとして、低価格なフィルム状デバイス「SeeGALEフィルム」を提供してきた。そして今回KCCSはより幅広いニーズに対応するため、繰り返し利用できるカード型デバイスの提供開始に至ったとする。

従来のフィルムは1度のみ使用が可能であるため、使い切りの梱包箱などに利用されることが多いという。それに対しカード型デバイスは繰り返しの利用が可能であるため、拠点間での製品・部品輸送時に使用するプラスチックコンテナなどの通い箱に取り付けて利用することが可能になる。

  • SeeGALEカードを通い箱に取り付けた際の使用イメージ

    SeeGALEカードを通い箱に取り付けた際の使用イメージ(出所:KCCS)

またKCCSは、SeeGALEカードの特徴として、クレジットカードサイズの薄型・軽量であるためさまざまな対象物に取り付けが可能である点、デバイス1台あたり1500円~(税別)、通信費は1台あたり年額90円~と低コストである点などを挙げる。またデバイスは電源であるボタン電池の交換が可能で、1度購入した後は繰り返し使用できるとのことだ。

同社は今回のラインナップ追加により、顧客の利用用途や製品の出荷形態、求める使用回数などに応じてデバイスを選択できるようになると、新製品のメリットを説明している。

なお同製品は、10月24日~26日にオランダで開催される「Parcel+Post Expo 2023」にて、欧州におけるSeeGALEのディストリビュータであるUnaBizとの共同出展の形で展示される予定だ。