Intelは9月29日、アイルランドのLeixlipにある先端半導体工場(Fab 34)にてEUV露光技術を使用する同社の先端プロセス「Intel 4」を用いた半導体の量産開始を祝う式典を実施することを発表した。

同式典はアイルランド時間で12時45分(日本時間は20時45分)おり開催され、同社のWebサイトでも中継される予定。同社のPat Gelsinger CEOのほか、技術開発担当ゼネラルマネージャーのAnn Kelleher氏、最高グローバル工場運用責任者のKeyvan Esfarjani氏らが、EUV露光技術を用いたIntel 4が製造開始されることのインパクトや、PC向けプロセッサからデータセンター向けプロセッサまで、AI時代における最先端の同社製品の未来について説明を行う予定だとしている。

  • Intel IrelandのFab 34で新規導入した製造装置の立ち上げ調整を行う同社技術者の様子

    Intel IrelandのFab 34で新規導入した製造装置の立ち上げ調整を行う同社技術者の様子 (出所:Intel)

Intel Fab 34の工事は2019年より170億ユーロ(185億ドル)を投じて実施されてきた。この投資によりアイルランド工場の製造スペースは2倍に拡大され、同社初のIntel 4の量産適用工場となった(プロセス開発と初期生産は米オレゴンの試作ラインで行われてきた)。

なお、アイルランドでの事業拡大は、Intelが掲げる今後10年間で欧州での製造拠点を拡大する800億ユーロの構想の一環であり、このほか同社は、独ザクセン・アンハルト州の州都マグデブルクにも最先端ウェハ製造拠点を設立するなど、欧州各地での製造能力強化を図ることを予定している。