Tenstorrentは8月2日、現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)とSamsung Catalyst Fundが主導して、Fidelity VenturesやEclipse Ventures、Epiq Capital、Maverick Capitalなど複数企業が参加する投資グループより1億ドルの戦略的資金を調達したことを発表した。
今回の資金調達によってTenstorrentは、自社の製品、AIチップレット、MLソフトウェアの開発ロードマップを加速することを目指すとしており、同社のJim Keller(ジム・ケラー)CEOは、今回の投資に感謝の意を示している。
また、それに対し、現代自動車グループのキム・フンスExecutive Vice President兼グローバル戦略室(GSO)室長は、「Tenstorrentが提供する高性能AI半導体とその事業の高い成長性は、現代自動車グループが未来のモビリティ領域で優位性と技術的競争力を確立する上で非常に重要な要素となる。今回の投資により、グループの半導体技術がさらに洗練され、我々のAI技術開発の内部能力が高まると考えている」とコメント。一方のSamsung ElectronicsのEVPでサムスン半導体イノベーションセンター長のマルコ・チサリ氏は「Samsung Catalyst Fundは世界を変革する可能性を秘めた革新的なアイディアに投資を続けており、Tenstorrentの技術革新、経営層の優れたリーダーシップ、明確なビジョン、そして積極的なロードマップが、今回の資金調達を共同主導する決意の背景にあり、今後、Tenstorrentと連携し、AIとコンピュート技術のイノベーションを進めることを楽しみにしている」とコメントしている。