Texas Instruments(TI)は、マレーシアのクアラルンプールおよびマラッカにて行っている半導体の組み立て・最終検査工場の隣接地に新工場を増設することを発表した。
最大で146億リンギ(約4400億円)を投資する計画で、2工場は早ければ2025年にも稼働する予定だとしている。
クアラルンプールでは、既存工場に隣接する建物(敷地面積約7.3ha)を取得し、最大96億リンギを投じて、半導体の組み立て・検査工場へと改修する計画。同工事は2023年後半に着手予定で、2025年中の稼働を目指す。
新たに9万2900m2を超す規模のクリーンルームが設置される見通しで、既存工場と連結させる形で操業するとしている。この新工場の稼働により、新たに1300人ほどの雇用が創出される見込みだという。
一方のマラッカについては、既存工場の隣接地での新工場の建設が開始済み。投資額は最大50億リンギを見込んでおり、建屋は6階建てで、床面積約3万7160m2以上のクリーンルームが設置される。こちらも2025年に稼働する見通しで、最大500人の雇用が創出される見込みだという。
これらの工場を担当するTexas instruments Malaysiaは1972年設立のTI子会社。TIでは、2030年までに後工程の内製化率を90%以上まで引き上げることを目指しており、今回の新工場建設も、その目標達成に向けた取り組みの一環だとしている。