アート活動を行うテクノロジスト集団として知られるteamLab(チームラボ)は12月20日、大阪大学大学院 医学系研究科の菅本一臣教授の研究チームと共同で、同社のアプリ「3D人体解剖学 チームラボボディ」をアップグレードした、3D人体解剖学アプリの最新バージョン「teamLabBody Pro」を発表した。
収録されている3D人体モデルは、10年かけて蓄積された複数の被験者の膨大な人体のCT・MRIデータをもとにしているといい、それぞれ異なる骨の長さや筋肉の大きさ、臓器の形状をデータ化し、平均的な形状となる3Dモデルが作成された。
また、今回追加された新機能の1つに、医学書などでは直感的にわかりづらい人体の動きをアニメーションで確認できる「運動解剖学機能」がある。複数肢位で撮影されたCT・MRI画像情報をもとに、独自開発のソフトを用いて骨関節の3次元動態を解析し、骨関節の立体的な動きを可視化したといい、これにより、生きている人間の骨関節・筋肉の動きが忠実に再現されたとする。
もう1つの新機能は、直感的な操作によって人体のすべての断面を閲覧できる「断面図機能」だ。同機能では、人体の矢状面・前額面・水平面だけではなく、自由な断面方向に調整することが可能とのこと。また、人体の各部位に関する解説コンテンツは、医師監修による医学書レベルとなっているとした。
teamLabBody Proによる3Dの人体表示は、一部機能を除き無料で操作が可能で、断面図などの機能がついた医療関係者向けの「PREMIUMプラン」と、理学療法士向けの「STANDARDプラン」の2種類の有料プランが用意されている。さらに、全機能を1か月間無料で体験することも可能だとしている。