SEMIは、12月14日から16日にかけて開催された「SEMICON Japan 2022」の併催イベントであるSEMIマーケットフォーラムにおいて半導体製造用材料の市場予測2022年末版を発表した。

2022年の半導体材料市場は、前年比7.6%増の692億ドル規模に達し、過去最高額を更新する見込みである。また、2023年は同1%減の687億ドルに留まる見込みともしている。

  • 半導体材料市場の推移

    半導体材料市場の推移 (提供:SEMI)

材料市場の大半を占めるウェハファブ材料は、2022年に同10%増の440億ドルに達する見込みの一方、2023年は2%減と予想されている。一方、パッケージング材料も、2022年に同4%増の248億ドルに達する見込みとするも2023年は同数%減と予想されている。

  • ウェハファブ材料市場の推移

    ウェハファブ材料市場の推移 (提供:SEMI)

ただし、半導体材料で最も大きな割合を占めるシリコンウェハは、数量ベースでも金額ベースでも伸びを示しており、2022年は同11.4%増で150億ドルを超える見込みである。300mmウェハだけで見ても、2021年に同13%増、2022年も同7%増となる見通しだが、2023年は同3%減となる見込みだという。一方の200mmシリコンウェハは、2021年に同17%増、2022年はフラット、2023年は同7%減の見込みとしている。すべての口径のシリコンウェハ面積は、2022年に同5%増と伸びるが、2023年に同5%前後の減少が予想されている。

それ以外の2022年の材料市場をカテゴリ別に見ると、ウエットケミカル(薬液)が同15%増、フォトレジストが同8%増、ガスが同7%増の見込みとなっている。2023年は、ほとんどすべてのカテゴリで微減となる見込みだが、フォトマスクだけは、同4%増と成長することをSEMIは予想している。背景には、超微細化の影響でマスクコストが高騰していることが考えられる。