Kaspersky Labは11月7日(米国時間)、「DDoS attacks in Q3 2022」において、2022年第3四半期の分散型サービス拒否攻撃(DDoS: Distributed Denial of Service attack)に関するレポートを公開した。同社は四半期ごとに分散型サービス拒否攻撃に関するサマリーを公開しており、2022年第3四半期のレポートでは政治的な動機で行われたものが多かったと報告されている。

  • DDoS attacks in Q3 2022|Kaspersky Lab

    DDoS attacks in Q3 2022|Kaspersky Lab

Kaspersky Labによる2022年第3四半期のDDoS攻撃に関するレポートの主な概要は次のとおり。

  • 2022年第3四半期では、57,116件のDDoS否攻撃を検知
  • 国および地域別のDDoS攻撃において最も影響を受け、標的とされたのは米国
  • 1週間のうち最も攻撃が多かった日は金曜日(15.36%)で、最も攻撃が少ない日は木曜日で(12.99%)だった
  • 攻撃のピークと谷は7月が最も対照的だった。7月1日が1494件と最も多く、7月24日はわずか135件だった
  • 4時間未満の攻撃は、攻撃時間全体の60.65%で攻撃回数全体の94.29%を占めた
  • 攻撃の種類では、UDP floodが51.84%、SYN floodが26.96%を占めた
  • Kaspersky SSHハニーポットへの侵入を試みるボットの数が最も高かった国は、米国で17.60%だった

DDoS攻撃の状況は、依然として困難ではあるものの安定していると分析されている。四半期ごとに状況が変化しているため、何が起きても不思議ではないとされているが、2022年第4四半期に大きな波及効果や減少があるとは考えていないと結論付けられている。