日立製作所は10月19日、基幹システムのモダナイゼーション加速に向けハイブリッド・クラウド事業を強化し、As a Service型のソリューションを拡大すると発表した。これに先駆け、経営課題解決に貢献するというサービスを10月31日に販売開始すると共に、日立のクラウド・ストレージの先行体験が可能な「Early Adopter Program」を開始した。

  • EverFlexにおける強化ポイント

同社は2021年10月に、ハイブリッド・クラウド・ソリューションである「EverFlex from Hitachi」を提供開始し、ミッション・クリティカルな基幹システムを長年支えてきたという同社の技術やノウハウを基に、ユーザー企業の重要なデータを保護しながら、安心・安全なクラウド活用を可能にするハイブリッド・クラウドの実現に向け、多様なデータ基盤サービスを展開してきたという。

今回、ハイブリッド・クラウドにおける業務システムの安定稼働と可搬性を向上するため、データ基盤サービスに、高い信頼性を備え、迅速かつ柔軟に利用できるというIaaS(Infrastructure as a Service)を新たに追加し、2023年2月28日に提供開始する。

新サービスの利用により、データの高い機密性を確保しつつ、業務システムでプライベート・クラウドとパブリック・クラウドを適材適所で使い分けながら、使用量に応じた課金で利用できるとのこと。

これにより、導入・運用のコストを適正化しながら、ビジネス環境の変化に迅速かつ柔軟な対応が可能としている。

今後はEverFlexのデータ基盤サービスにおいて、データベースやコンテナ環境を従量課金型で利用できるサービスを2023年度から順次拡充すると共に、機密性の高いデータを扱うプライベート・クラウドと、迅速性・柔軟性に優れたパブリック・クラウドの一元的な運用の自動化やセキュリティ対策を包括的に支援するサービスを展開するなど、ハイブリッド・クラウド事業を継続的に強化するという。

これらにより、基幹システムのモダナイゼーションを進め、新事業の迅速な立ち上げなどによる企業のビジネス成長に貢献するとのことだ。