IC Insightsによると、メモリ市場の価格下落が続いており、2022年第3四半期の半導体売上高ランキングトップはSamsung ElectronicsでもIntelでもなくTSMCの可能性がでてきたという。
IC Insightsは2022年6月以降、メモリ市場の成長鈍化が進んでおり、在庫調整が進められる事態となり、かつその期間は少なくとも2023年初頭までは続くものと見ている。実際に多くのDRAMおよびNANDサプライヤが2022年下半期での減速懸念を示している。
こうした市場背景の結果、IC Insightsでは2022年第3四半期の半導体売上高ランキングとして、好調な売り上げを維持しているTSMCが前四半期比11%増の202億ドルでトップとなり、Samsungが同19%減の182億9000万ドルで2位に、Intelが同1%増の150億4000万ドルで3位になると予測されるという。
なお、IC InsightsではTSMCは専業ファウンドリであり、その売上高は半導体サプライヤ各社に提供した額であり、実際に半導体サプライヤ各社がシステムベンダなどに提供した金額はさらに高くなることから、仮に実際にそうしたパートナー各社がTSMCの製造原価から2倍の価格で販売した場合、そうしたTSMCの最終的な半導体売上高の合計は2021年で半導体市場全体の18.5%を占めるほか、2022年第3四半期では25%へと高まる可能性が高いとしている。