音声・映像にフォーカスしたシステムやプロダクトを展開するCRI・ミドルウェアは8月19日、メタバースやゲームなど仮想空間で四方より話しかけられる感覚を再現する機能を持つオンラインコミュニケーションを拡張・強化するミドルウェア「CRI TeleXus(テレクサス)」の提供を開始したことを発表した。

「CRI TeleXus」(公式Webサイト)

「CRI TeleXus」(公式Webサイト)

「CRI TeleXus」は、HRTF(Head related transfer function:頭部伝達関数)技術を応用した一般用のステレオヘッドホンで"自身の周りを囲むように話しかけられている感覚"を実現する空間オーディオ対応ボイスチャット機能、独自の通信帯域を大きく削減し少ない通信量で快適に利用できる通信機能、異なるプラットフォームにも対応する拡張性など仮想空間を「居心地良い」空間にするための機能を提供。対応プラットフォームは、iOS、Android、PlayStation 5、Xbox Series X、 Xbox Series S、Nintendo Switch、PlayStation 4、 Xbox One、Windows、macOSなど。対応ゲームエンジンはUnity、Unreal Engineとなっている。

「CRI TeleXus」は2022年5月にアーリーアクセス版を提供、今回複数の新機能を追加し正式版としてリリース。更なる機能拡充のロードマップを公開し、今後2023年3月にはスマホ用のビデオチャット機能、同年6月にAI翻訳機能、同年9月にはブラウザ対応などを行うことを発表している。サービス料金はユーザーの通話時間に応じた従量課金タイプを想定、少ないデータ通信量で利用できる技術によりリーズナブルな価格で提供できるという。