ESETは7月6日(米国時間)、「8 common Facebook Marketplace scams and how to avoid them|WeLiveSecurity」において、Facebookマーケットプレイスで見られる8つの典型的な詐欺とそれら詐欺を見極めるためのヒントを紹介した。詐欺の被害を回避するには、オンライン詐欺師が使う典型的な手口を把握し、安全な売買であることを理解することが重要だという。

  • 8 common Facebook Marketplace scams and how to avoid them|WeLiveSecurity

    8 common Facebook Marketplace scams and how to avoid them|WeLiveSecurity

Facebookマーケットプレイスのグローバルユーザー数は10億人を突破し、シームレスに売買できる巨大な市場となっている。無料で簡単に利用でき、自分の住んでいる地域から出品物を探すことができるため受け取りが非常に簡単であり、出品者のプロフィールが見られるため、安心・安全なサイトであると感じるなどのメリットがある。

しかしながら、調査によってFacebookマーケットプレイスで詐欺にあったユーザーがいて、他のオンライン市場と同様に詐欺師が存在することもわかっている。

ESETはFacebookマーケットプレイスで注意すべき上位8つの詐欺と、詐欺を見分けるヒントを取り上げている。8つのよくある詐欺は次の通り。

  • 欠陥のある商品 - 投稿した写真では問題ないように見える商品でも実際に受け取る商品は壊れている
  • 偽造品 - ブランドの服、香水、宝石、化粧品などは偽造品のターゲットになりやすい
  • Googleボイス詐欺 - 他システムでの商談を要望し、認証コードによる認証を要求する。その認証コードは被害者の電話番号を使ったGoogleボイス作成用のもので、アカウント作成に悪用される
  • 過払い金 - 売り手の商品に対して過払いが発生したと主張し、差額を返金するよう要求する
  • 不渡り(立替金) - 代金を先に受け取り、購入者に商品を渡さないという古典的な手口
  • 偽の景品/フィッシング - プレゼント企画を装ったスパムメールを送りつけ、偽のWebサイトを使ってユーザーのアカウント情報を盗む
  • 保険金詐欺 - 高額な商品を扱っている売り手に詐欺師が偽の請求書を送付し、売り手に少額の保険料を負担させ、それを窃取する
  • おとり商法 - 高品質の製品に非常に魅力的な値札を付けて売りつける。実際にはその商品はすでになく、似たような商品や劣悪な代替品を買わせる

Facebookマーケットプレイスを安全に利用するための10のヒントは次のとおり。

  • 購入前に商品を確認し、地元の売り手からしか購入しない
  • 会う場合は、自宅ではなく必ず公共の場で明るい時間帯にする
  • 買い手また売り手のプロフィールをチェックしてユーザーの評価を確認し、プロフィールが最近作成されている場合は注意する
  • 購入商品の元値を確認し、市場価格との間に大きな差があるか確認する
  • プレゼント企画に注意し、個人情報を入力しない
  • Facebookメッセンジャーを介した信頼できる支払い方法のみを使用
  • Facebookのみでやりとりを行う
  • 支払いが完了する前に商品を発送しない
  • 出品価格の変更に注意する
  • 二要素認証(2FA)コードを売買相手に送らない

ESETは生活費の高騰に伴い、Facebookマーケットプレイスのようなオンラインプラットフォームで商品を安く手に入れようとするユーザーはこれまで以上に増えると予想している。消費者と同様に詐欺師もまたFacebookマーケットプレイスを利用すると警告している。