SkyDriveは、「空飛ぶクルマ」の型式証明審査の適用基準(Certification Basis)を「耐空性審査要領第 II 部(第61改正)」ベースで構築することについて、国土交通省(国交省)航空局と合意したことを4月27日に発表した。
なお、同審査の対象は、型式証明申請中の2人乗り機体「SkyDrive式SD-05型機」。同社は、同機体を用いて2025年の事業開始を目指すとしている。
耐空性審査要領第II部は、乗客数が19名以下かつ最大離陸重量8,618kg以下の固定翼機の耐空性要件を定めたもので、最新の第61改正は取り扱う機体の形状や搭載するシステムに自由度を持たせることが出来る最新の審査要領。同審査要領には、航空機および装備品の安全性を確保するための強度、構造や性能についての基準が定められている。
SD-05型機の型式証明審査は、空飛ぶクルマの実現に向け、制度整備などを官民で協議する「空の移動革命に向けた官民協議会」での安全基準に関する議論を踏まえたうえで、耐空性審査要領第II部をベースに構築していく予定だという。
SkyDriveの最高技術責任者(CTO)の岸信夫氏は「型式証明取得に向けてまた1つ進んだことを嬉しく感じる。今後は、国土交通省航空局とますます連携を深めながら、取得までの計画について議論を進めていく」とコメントした。