SEMIは4月12日(米国時間)、半導体製造装置(新品のみ)の2021年の販売額が、前年比44%増の1026億ドルとなり、過去最高を更新したことを発表した。

国・地域別に見ると、中国が2020年に引き続き、最大市場となり、その規模は同58%増の296億2000万ドルとなった。また2位は韓国で、市場規模は同55%増の249億8000万ドル。3位は台湾で、同45%増の249億4000万ドルとわずかに韓国に届かなかった。この3つの国・地域のみで全体の約8割を占めており、半導体製造装置メーカー各社ともに、これら3つの国・地域に注力する姿勢を見せている。

また、日本地域は同3%増の78億ドルで、ほかの国・地域が2桁成長を遂げているのと対照的に、唯一の主要国・地域の中で1桁成長に留まっている。

装置分類別では、ウェハプロセス用処理装置が同44%増、その他前工程装置が同22%増となったほか、組み立ておよびパッケージング装置はすべての国・地域で高い成長を見せ、同87%増を達成。また、テスト装置も同30%増となったという。

なお、SEMIのプレジデント兼CEOのAjit Manocha氏は、「2021年に半導体製造装置販売額が記録した44%という成長率は、世界の半導体産業が積極的に生産能力を拡大していることを反映している。この拡大は現在の需給不均衡を超えて進められており、社会的利益をもたらすスマートなデジタル世界を実現するために必要な広範囲の新しいハイテクアプリケーションからの需要増加のおかげである」と述べている。

  • 2021年および2020年の半導体製造装置の国・地域別内訳

    2021年および2020年の半導体製造装置の国・地域別内訳 (出所:SEMI)