Intelは、米国オレゴン州ヒルズボロにある開発・試作ファブであるD1Xに30億ドル(3750億円)追加投資して拡張した「Mod3」(クリーンルーム面積=27万平方フィート)の開所式を4月11日(米国時間)に連邦議会議員やオレゴン州知事を迎えて行った。

  • D1Xファブ

    米国オレゴン州ヒルズボロにあるIntelの開発・試作拠点であるD1Xファブ (出所:Intel)

  • D1X Mod3

    D1X Mod3。縦長のD1X(写真中央の縦長の施設全体)の一番手前に増築された四角い建屋がMod3 (出所:Intel)

開所式で挨拶を行った同社CEOのPat Gelsinger氏は、オレゴン州の経済への自社の貢献を強調し、半導体の研究開発(R&D)における米国のリーダーシップへのコミットメントを繰り返したほか、D1Xを含むヒルズボロの面積約500エーカーのキャンパス名(従来はRonler Acres Campus、従業員数=約1万人)を、ムーアの法則で知られる同社の共同創業者であるGordon Moore氏の名にちなみ、「Gorgon Moore Park at Ronler Acres」と命名したと発表した。

なお、Gelsinger氏は、命名理由について「当社は創業以来、ムーアの法則を絶え間なく前進させることに専念してきた。この新しい工場スペースは、大胆なIDM2.0戦略をサポートするために必要なプロセスロードマップを加速して現実のものにする能力を強化するためのものである。オレゴンは私たちのグローバルな半導体研究開発の長年の中心であり、Gordon Moore氏の業績を称えるために、私たちの業界を前進させる上で大きな役割を果たしてきたこのキャンパスは彼の名前を付けるのにふさわしい場所である」と説明している。