村田製作所は、RFフィルタの開発を手掛けるResonantの買収を米国時間の2022年3月28日に完了したことを3月29日に発表した。

村田製作所の事業の基盤領域の1つである通信市場では、さらなる通信速度の向上、多端末接続、低遅延の実現に向け、通信規格の高度化が進み、現在は5Gや次世代のWi-Fi規格が普及し始めている。これらの規格を用いた高速通信を利用するためには、通信端末が高周波帯における信号を正確に受信する必要があることから、ノイズの原因となる周辺周波数の不要な信号を取り除き、必要な信号のみを低損失で通過させる、帯域幅の広い高性能な高周波フィルタのニーズが高まっている。

Resonantは圧電単結晶薄膜を活用する高周波・高耐電力対応が可能な独自のフィルタ技術である「XBAR技術」を有し、高周波帯において、高減衰、低損失、急峻性といった特性を実現しており、従来技術ではノイズとして受信せざるを得なかった信号を、XBAR技術を用いることでさらに抑制することができるため、5Gなどの高速で快適な無線通信を実現するために極めて重要な技術とのことだ。

村田製作所は、今回の買収により、これまで同社がSAWフィルタやI.H.P.SAWフィルタなどの電子部品で培ってきたフィルタ技術やプロセス技術、モノづくり力をResonantが有するXBAR技術と融合させ、さらに優れた高周波フィルタを提供し、通信市場におけるマーケットリーダーとしての地位をより強固なものしていくとした。